ジビエ料理は楽しみですが

先日、晩御飯を食べながら旅番組を視ておりました。夕飯となり出演の役者さんと芸人さんの前に供されたのは、『鹿肉のタタキ』でした。

鹿肉のタタキ
鹿肉のタタキ

役者さんはおいしそうに食して、『うまいうまい!』と舌鼓です。
我が家の食卓には緊張が走りました。おいおい・・・大丈夫か??

E型肝炎による重篤な肝臓障害が頭に浮かんでしまい、この番組を最後まで楽しむことができませんでした。

新鮮ならOK?
新鮮ならOK?

『新鮮なら生で食べられる』『自分で長いこと食べているが腹を壊したことは無い』という根拠のない思い込みで料理を提供してはいけません。

客は提供される料理は『安全に違いない』と確信して食べるわけです。肉は何の肉でも必ず充分すぎるほど加熱して提供しないといけません。

野生鳥獣は、 牛や豚など 飼養方法が管理された 家畜と異な り、 寄生虫 や E型肝炎 ウイルスを保有している可能性があります
また、家畜と異なり、食用に解体する時に病気の有無等の検査が義務づけられておらず、危険です

食品安全委員会の報告

平成26年8月に内閣府・食品安全委員会がファクトシートを発表しています。ジビエを介した人獣共通感染症が問題になってきたからです。地域振興の新しい資源として、開発に力を入れる地域も多く見られます。ただし、それに伴い食中毒事故も増えてきている(因果関係がわかり原因として確定できる)状況です。

ジビエが原因での事例

日本におけるジビエが原因
食品安全委員会のファクトシートより抜粋

今回話題にあげている鹿肉の生食についての事故例があります。

『 従来、国内でも国外でも、特定の食品の摂食とE型肝炎の発症との関係が直接的に確認された事例の報告はありませんでした。
 しかし、2003年4月に兵庫県で冷凍シカ肉を喫食した2家族7名中4名が発症し、急性期の血清からHEV-IgM抗体及びHEV遺伝子が検出され、冷凍シカ肉残品から検出されたHEVの遺伝子配列が患者から検出されたHEV遺伝子のものとほぼ一致したことが報告され、これが食品の摂食とE型肝炎の発症との直接的な関係が確認された世界初の事例になりました(Lancet 2003; 362: 371-3)。              更には、2005年3月に福岡県で野生イノシシ肉を喫食した11名中1名が発症し、イノシシ肉残品からHEVが検出され、患者血清から検出されたHEVの遺伝子配列と一致した事例もあります(Emerging Infectious Diseases 2005; 11: 1958-60)。』

*厚生労働省のホームページより 抜粋

E型肝炎とは

E型肝炎の症状
E型肝炎の症状

下痢や吐き気などでは済まない、生死を分けるような恐ろしい『病気』です。

シカやイノシシなど野生動物の肉等は生で食べないようにしましょう。
 HEVは妊婦や高齢者、HBVあるいはHCVの持続感染者に感染すると劇症肝炎を発症し、死亡する率が高いという研究結果があることから、妊婦及び高齢者は特に野生動物の肉等を生で食べることを避けるべきです。
 野生動物が人獣共通感染症や食中毒の原因となる病原微生物、寄生虫類等を保有している可能性は、常に念頭におく必要があります。過去にも、野生動物の肉の生食は腸管出血性大腸菌感染症やトリヒナ症及び肺吸虫症等の原因となっています。これらの病原体は一般に通常の加熱によって死滅することが知られていることから、野生動物の肉等を食べる際には中心部まで火が通るよう十分に加熱を行うことにより感染を予防することができます。
 なお、2003年に報告された事例は、シカ肉中から検出されたHEVの濃度が高いため、処理の過程で肝臓から汚染されたのではなく、シカ肉内に残留する血液中に含まれていたHEVが感染源となった可能性が高いと考えられます。

*厚生労働省のホームページより抜粋

そのジビエ流通させて大丈夫?

オパシーアンチバクテリアルハンドジェル